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2026.05.22

重大インシデントとは?事故を未然に防ぐプロの危機管理と現場の鉄則

ドローンをビジネスや趣味で飛ばす際、最も避けなければならないのが「墜落」や「衝突」といった事故です。

しかし、航空法などの法律や実務の現場では、実際に事故が起きる手前の段階である「重大インシデント」という言葉が非常に重視されているのをご存知でしょうか。

結論から申し上げますと、重大インシデントとは「一歩間違えれば、大事故(人身事故や重大な物損)に繋がっていた可能性が極めて高い、危険な状態やトラブル」のことです。

「何も壊れなかったからセーフ」ではなく、この段階で原因を突き止めて対策することが、真のプロパイロットへの第一歩になります。今回は、重大インシデントの具体的な中身から、現場での回避策まで詳しく解説します。

1. そもそも「重大インシデント」ってなに?

航空法において、ドローンのトラブルは大きく「事故」と「重大インシデント」の2つに分類されています。

  • 事故: 人の死亡や重傷、あるいは物件の重大な破損が実際に発生してしまった状態。

  • 重大インシデント: 幸いにもケガ人や物損は出なかったものの、事故の一歩手前だった超危険な状態。

たとえば飛行中にドローンのバッテリーが突然発火したり、制御不能になって高速道路や新幹線の線路の上に迷い込んでしまったりするケースがこれに該当します。

ハインリッヒの法則(1件の重大事故の背後には、29件の軽傷事故と、300件のヒヤリハットがあるという法則)の通り、重大インシデントを放置することは、近い将来に大事故を起こすカウントダウンが始まっているのと同じなのです。

2. 国土交通省への報告が義務付けられているケース

重大インシデントが発生した場合、たとえ誰もケガをしていなくても、国土交通省(航空局)への報告が法律で義務付けられています。

具体的には以下のような事象が起きたときです。

  • 航空機との衝突または接触のおそれがあったとき

    上空を飛行中のヘリコプターや飛行機に異常に接近してしまった場合などです。

  • 無人航空機による人の負傷(軽傷)が発生したとき

    重傷に至らないまでも、第三者に擦り傷を負わせてしまった場合なども含まれます。

  • 制御不能になったとき(フライアウェイなど)

    電波干渉やシステムエラーによってプロポの操作が一切効かなくなり、機体が行方不明になったり勝手に暴走したりした状態です。

3. 事故とインシデントの境界線

事故とインシデントの境界線

  • 【頂点】重大事故: 人身事故・重大な物損 ➔ 航空事故(一発アウト)

  • 【中段】重大インシデント: 制御不能・航空機への接近 ➔ 国への報告義務あり

  • 【底辺】ヒヤリハット: 突風で少し煽られた、目測を誤りかけた ➔ 現場での改善対象


4. プロが現場で実践する重大インシデントの回避策

重大インシデントを起こさないために、SKYWALKERをはじめとするプロの現場では二重三重のセーフティネットを張っています。

① 飛行前の「周辺環境チェック」と「コンパスキャリブレーション」

重大インシデントの多くは、離陸直後の磁気干渉によるコンパスエラーや、GPSロストから始まります。鉄筋コンクリートの建物の近くや高圧電線の周辺を避け、機体のセンサーが正常に作動しているか数値を必ず確認します。

② 補助者との無線連携の徹底

操縦者一人の目には限界があります。補助者を配置して常に周囲の空域(ドクターヘリなどの飛来がないか)や、第三者の接近を監視し、危険を察知した瞬間に「ホバリングして待機」の指示を出せる環境を作ります。

③ 迷わず手動(ATTIモード)に切り替える訓練

機体が予期せぬ方向へ流れ出す重大インシデントが発生した際、パニックにならずにGPSをカットして手動制御に変えられる技術があれば、大半の暴走は防ぐことができます。

まとめ:トラブルの「芽」を摘むことが最大の安全装置

結局のところドローンの安全運用において最も価値があるのは、事故を起こさない操縦技術だけでなく、重大インシデントの兆候を敏感に察知して飛行を「中止する勇気」です。

「これくらい大丈夫だろう」という慢心を捨て、常に最悪の事態を想定して動けるようになって初めて、企業やクライアントから信頼されるプロパイロットになれます。

SKYWALKERでは、こうした法律上のルールや報告義務の手続きはもちろん、GPSが切れた極限状態でも慌てずに機体をコントロールして重大インシデントを回避するための、本物のマニュアル操縦技術を全天候型の屋内練習場で徹底的に指導しています。


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アクセス・施設概要

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