SKY WALKER - 愛知県名古屋市の実務特化ドローンスクール SKY WALKERのWebサイトSKY WALKER - 愛知県名古屋市の実務特化ドローンスクール SKY WALKERのWebサイト

2026.07.14

FISS(ドローン飛行情報共有システム)の登録方法から注意点まで完全解説!

「ドローンを買った!さあ飛ばすぞ!」 そう思ったあなた、ちょっと待ってください。ドローンを屋外で飛ばすには、守らなければならないルールがたくさんあります。

その中でも、初心者が特につまずきやすいのが「FISS(飛行情報共有システム)」です。

「FISSって何?」 「何のためにあるの?」 「絶対に登録しなきゃダメ?」

ドローンを始めたばかりの頃は、専門用語ばかりで不安になりますよね。私もインストラクター時代多くの生徒さんから同じ質問をいただきました。

でも、安心してください。FISSは決して難しいものではありません。むしろ、あなたのドローン飛行を安全に守るためのとても強力な味方なのです。

この記事では、元ドローンインストラクターの私が、FISSの仕組みを世界一分かりやすく解説します。登録が必要な理由から具体的な手順、そして実務で使えるプロのノウハウまで、これを読めばFISSのすべてが理解できます。

FISSを正しく理解し、安全でクリーンなドローンパイロットとしての第一歩を踏み出しましょう!

FISS(飛行情報共有システム)は「空の安全を守るための必須ルール」です!

いきなり結論からお伝えします。

ドローン初心者にとって、FISS(Flight Information Sharing System)を一言で表すと、「他のドローンや航空機とぶつからないように、自分の飛行計画を共有するシステム」です。

もっと分かりやすく言うと、「空の交通ルールを守り、事故を防ぐためのオンライン地図」のようなものです。

あなたがいつ、どこで、どのドローンを、どのように飛ばすのかを、あらかじめ国のシステムに登録することで、同じ空域を飛ぶ他のドローンパイロットや、有人航空機(ヘリコプターなど)のパイロット、そして航空局などが、その情報を確認できるようになります。

これにより、同じ時間に同じ場所で複数のドローンが飛んでしまう「ニアミス」や、有人機との衝突事故を未然に防ぐことができるのです。

「え、でも、私はそんな広い場所で飛ばさないし…」 そう思うかもしれません。しかし、空は繋がっています。予期せぬ場所から他のドローンが飛んでくるかもしれません。ドクターヘリが緊急で通るかもしれません。

FISSは、自分自身のドローンを守るため、そして万が一の事故を防ぐために、非常に重要な役割を果たしているのです。

なぜFISSが必要なのか?仕組みと役割を徹底解説

それでは、FISSについて、さらに深く見ていきましょう。

1. FISSの正式名称と目的

FISSの正式名称は「Flight Information Sharing System」、日本語では「飛行情報共有システム」と呼ばれます。国土交通省(航空局)が運用するシステムで、2019年から本格運用が始まりました。

その目的はただ一つ、「ドローンの安全な飛行の確保」です。

ドローンの利用が急拡大する中、空の安全をどう守るかが世界的な課題となりました。特に問題となるのが、以下のリスクです。

  • ドローン同士の衝突: 同じ空域で複数のドローンが飛ぶと、衝突のリスクが高まります。
  • 有人機との衝突: ヘリコプターや飛行機、特に低空を飛ぶドクターヘリや農薬散布ヘリなどにとって、ドローンは非常に危険な存在です。
  • 第3者への被害: 衝突によりドローンが墜落すれば、地上の人や建物に被害を与える可能性があります。

FISSは、これらのリスクをオンラインで情報を共有することで軽減しようとする、世界的な動き(UTM:Unmanned aircraft systems Traffic Management)の一部なのです。

2. FISSの仕組み

FISSの仕組みは、至ってシンプルです。

  1. パイロットが登録: ドローンパイロットは、飛行前に「飛行計画」をFISSにオンラインで登録します。
  2. 情報が共有: 登録された飛行計画は、地図上で視覚的に確認できるようになります。
  3. 他のパイロットが確認: 他のドローンパイロットや有人機パイロットは、飛行前にFISSを確認することで、近くを飛ぶドローンがないか、自分の飛行計画と重なるものがないかを知ることができます。

これにより、同じ空域で飛行計画が重複した場合は、パイロット同士が事前に連絡を取り合い、飛行時間をずらすなどの調整を行うことができるようになります。

3. FISS登録が必要なケース、不要なケース

ここが初心者にとって最も重要なポイントです。「すべての飛行でFISS登録が必要か」というと、実はそうではありません。

【FISS登録が義務化されているケース(カテゴリーⅡ飛行)】

以下のような、比較的高リスクな飛行(カテゴリーⅡ飛行)を行う場合は、法律(航空法)により、事前に飛行計画をFISSに登録することが義務付けられています。

  • 特定空域での飛行: 空港周辺、150m以上の高度、人口集中地区(DID)の上空。
  • 特定方法での飛行: 夜間飛行、目視外飛行、人・物から30m未満の飛行、イベント上空での飛行、危険物輸送、物件投下。

これらの飛行を行うには、まず国土交通省への「飛行許可・承認」が必要です。そして、その許可・承認を得た上で、実際の飛行前にFISSに登録する必要があります。

【FISS登録が推奨(努力義務)されているケース(カテゴリーⅠ飛行)】

上記以外の、いわゆる「趣味での飛行」や「目視内・日中・DID外」での飛行(カテゴリーⅠ飛行)については、FISSへの登録は法律上の義務ではありません。

しかし、国土交通省は、安全確保のために強く登録を推奨しています。

「義務じゃないなら登録しなくてもいいや」 初心者の方はそう思ってしまうかもしれません。しかし、インストラクターとしての経験から言わせてください。義務でなくても、絶対に登録すべきです。

なぜなら、FISSに登録することで、あなたは「私はここにいます。安全に飛ばしています」と周囲にアピールできるからです。万が一、他のドローンが近づいてきた場合でも、事故を避けることができる可能性が高まります。また、地域住民の方々や警察官などが、空を飛ぶドローンを見て不安に思った際、FISSを確認することで、それが正規の登録飛行であることを知ることができ、トラブルを未然に防ぐことができるのです。

「安全に、安心してドローンを楽しむ」 そのための最も簡単なアクションが、FISSへの登録なのです。

4. FISSへの具体的な登録手順

FISSの登録は、すべてオンライン(DIPS:ドローン情報基盤システム)で行います。手順は以下の通りです。

  1. DIPSにログイン: 国土交通省の「ドローン情報基盤システム(DIPS)」にログインします(アカウントがない場合は作成が必要です)。
  2. 飛行計画の登録: メニューから「飛行計画の登録・確認」を選び、新しい飛行計画を作成します。
  3. 必要事項の入力:
    • 飛行日時
    • 飛行範囲(地図上で指定)
    • 飛行高度
    • 使用するドローン(機体登録されているもの)
    • 操縦者(操縦者情報の登録が必要)
    • 飛行の目的(空撮、点検など)
    • 飛行許可・承認の有無(カテゴリーⅡ飛行の場合)
  4. 内容確認・登録: 入力内容を確認し、問題がなければ登録します。これで、あなたの飛行計画がFISSの地図上に表示されるようになります。

登録自体は数分で完了します。慣れれば非常に簡単です。

5. FISSの活用と「飛行日誌」への意識

FISSに登録して終わりではありません。飛行当日も、FISSを活用することが重要です。

  • 直前の確認: 飛行場所に到着したら、必ずFISSを開き、自分の飛行計画の周囲に他のドローンの登録がないか、有人機の情報(該当する場合)がないかを確認します。
  • 飛行日誌への記録: FISSへの登録情報(飛行日時、場所、機体など)は、飛行後の「日常点検記録」や「飛行実績」の記録と密接に関係します。飛行日誌は法律で義務付けられています。FISS登録した日時と、実際の飛行日時が一致するように、正確に記録しましょう。FISSの情報は、飛行日誌の記録忘れやミスを防ぐための良いダブルチェックになります。

FISSは単なる手続きではなく、あなたのドローンライフ全体を安全に管理するためのツールなのです。

FISSの「仕組み」

実務で差がつく!FISSを使いこなすプロのノウハウ

ここからは、スクールやビジネス現場で実際に使われている、FISSをより安全に、そして効率的に活用するためのプロのノウハウをご紹介します。初心者の方も、これを知っておくと「できるパイロット」として一目置かれること間違いなしです!

1. 「バッファ」を持って登録する

飛行計画を登録する際、時間や範囲をギリギリに設定していませんか?

プロは、「時間と範囲にバッファ(余裕)を持たせて」登録します。

例えば、10時00分から10時30分まで飛ばす予定でも、登録は9時30分から11時00分までにします。飛行範囲も、実際に飛ばす場所よりも少し広めに設定します。

なぜなら、ドローンの飛行は天候や機体のコンディション、そして撮影の進行状況によって、予定通りにいかないことが多いからです。 「時間が過ぎてしまったのにFISSに登録がない」 これでは、他のパイロットが混乱し、事故のリスクが高まります。 余裕を持って登録することで、予期せぬトラブルにも対応でき、周囲の安全を常に確保することができるのです。

2. 空域調整は「自分から」積極的に行う

FISSで自分の飛行計画を登録しようとした際、同じ場所ですでに他のドローンの飛行計画がある場合があります。

そんなとき、あなたならどうしますか?

  • Aさん:「あ、誰かいるな。まあ、重なってるけど大丈夫だろう。

  • Bさん:「あ、誰かいるな。時間をずらすか、場所を変えよう。

プロはBさんです。しかし、さらに上を行くプロは、「相手に連絡し、空域調整を行う」というアクションを取ります。

FISSでは、登録されている飛行計画の詳細を確認することができ、多くの場合、連絡先も記載されています。同じ時間に同じ場所で飛ばす必要がある場合は、積極的に相手に連絡を取り、以下のような調整を行います。

  • 「10時から10時半は私が飛ばしますので、10時半以降にお願いできますか?」

  • 「私は北側の空域を、あなたは南側の空域を使いませんか?」

  • 「お互いに無線で連絡を取り合いながら飛行しませんか?」

このように、パイロット同士が自律的に調整を行うことが、空の安全を守る上で非常に重要です。初心者のうちから、この「調整」の意識を持つことで、ビジネス現場でも信頼されるパイロットになることができます。

3. 無線機を活用し、FISS情報をリアルタイムで補完する

FISSは非常に強力なツールですが、すべての情報が網羅されているわけではありません。特に、リアルタイムに通過する有人ヘリコプターなどの情報は、FISSだけで完全に把握するのは困難です。

そこで、プロの現場では、FISSと合わせて「特定小電力無線機(トランシーバー)」を積極的に活用します。

複数のドローンパイロットがいる場合は、お互いの位置や飛行状況をリアルタイムで共有し、安全を確保します。また、有人機が近づいてきた場合も、無線機で情報を共有し、速やかにドローンを回避させることができます。

FISSで大枠の飛行計画を共有し、無線機でリアルタイムの安全を確保する。この「デジタルとアナログのハイブリッド活用」が、プロの安全管理の基本です。

4. 地域ごとの「ローカルルール」を確認する

FISSは全国統一のシステムですが、地域によっては独自のドローン飛行に関するルール(ローカルルール)が存在する場合があります。

例えば、「この海岸はドローン飛行禁止」「この公園は特定の時間のみ飛行可能」といったルールです。これらはFISSに登録されていなくても、地域の条例や地権者の意向によって定められていることがあります。

プロは、FISSで空域を確認するだけでなく、飛行させる場所の自治体や地権者、警察署などに事前に連絡し、ローカルルールがないかを確認します。FISS登録は「国レベル」の安全管理ですが、ローカルルールの確認は「地域レベル」の安全管理です。両方をしっかりと行うことで、本当の意味での「クリーン」な飛行を実現することができます。

初心者が陥る罠!FISSに関するよくある失敗とリスク

ドローン初心者にとって、FISSは「初めての登録作業」となることが多く、多くの「罠」が待ち受けています。インストラクター時代に目にした、初心者が陥りがちな失敗と、そのリスクを深掘りします。

1. DIPSとFISSの連携ミス:登録したのに「無許可飛行」に?

FISSへの登録は、前述の通り「DIPS」というシステムで行います。

初心者が最もよくやる失敗が、「国土交通省への飛行許可・承認を得ただけで、FISSへの登録を忘れてしまう」ことです。

特定空域や特定方法での飛行(カテゴリーⅡ飛行)を行うには、まずDIPSで飛行許可・承認を申請し、国からの許可を得る必要があります。これは法律で義務付けられています。 そして、その許可を得た上で、実際の飛行前にFISSに登録するこれもまた法律で義務付けられています。

つまり、「許可」と「FISS登録」は、「セットで初めて法律を守れる」ものなのです。

「許可は取ったから、もう飛ばして大丈夫!」 そう思って、FISS登録を忘れて飛ばしてしまうと、たとえ国からの許可を持っていても、FISS登録義務違反となり、「無許可飛行」と同様の厳しい罰則(50万円以下の罰金など)を科される可能性があります。 また、FISSへの情報提供を怠ったことにより、事故が発生した場合、責任は非常に重くなります。

許可とFISS登録、この2つのステップを必ず忘れないようにしましょう。

2. 機体情報の不一致:FISS登録が意味をなさない

FISSに登録する際、使用する機体を選びます。このとき、DIPSに登録されている機体(機体登録)の中から選択することになります。

ここで初心者が陥りがちなのが、「FISSで登録した機体と、実際に飛ばす機体が違う」という失敗です。

例えば、複数のドローン(Mavic 3とMini 3など)を持っている場合、FISSにはMavic 3で登録したのに、当日は Mini 3を持ってきて飛ばしてしまう。 「同じメーカーだし、まあ大丈夫だろう」 これはプロとしては絶対にNGです。FISSは、「いつ、どの機体が、どこを飛んでいるか」を正確に把握するためのシステムです。 機体が違えば、飛行特性(速度、高度制限、風への耐性など)も異なります。FISS情報が間違っていると、周囲のパイロットが正しい判断をできなくなり、事故のリスクが高まります。 飛行前には、必ずFISS登録情報の機体と、実際の機体が一致しているかを確認しましょう。

3. パイロット情報の不一致:誰が飛ばしているか分からない

機体と同様に、FISSに登録されたパイロットと、実際に操縦するパイロットが異なるのもNGです。

特に、スクールや会社の研修などで、複数のパイロットが順番に操縦する場合、FISSへの登録情報(操縦者)をその都度変更する必要があります。 「面倒だから、先生の名前で登録しておこう」 これでは、万が一事故が起きた際、誰が操縦していたのかを追跡できず、事故原因の究明が困難になります。 誰が飛ばしているかを明確にすることは、責任の所在を明確にするだけでなく、パイロット自身の安全管理に対する意識を高める上でも非常に重要です。

4. 飛行日誌(日常点検記録)への記録忘れ:法律違反の可能性

FISS登録と密接に関係するのが「飛行日誌」です。

初心者の中には、「FISSに登録したから、飛行日誌は書かなくていい」と勘違いしてしまう方がいます。

FISS登録は「飛行計画の共有」であり、飛行日誌は「実際の飛行記録」です。FISSに登録したからといって、飛行日誌の作成義務が免除されるわけではありません。 飛行日誌(飛行実績、日常点検記録、整備記録)は、法律で義務付けられており、もし事故が発生した際に日誌が適切に作成されていないと、過失割合が大きくなったり、保険が適用されなかったりする可能性があります。 FISS登録をした飛行については、FISSの情報を活用して、飛行日誌を正確に記録しましょう。

5. FISSを「飛ばしていい場所」と勘違いする

FISSの地図は、飛行計画を表示するものであり、「飛ばしていい場所」を保証するものではありません。

初心者が陥りがちな罠に、「FISSの地図上で何もないから、ここは飛ばしていい場所だ」と勘違いしてしまうことです。

FISSで何もない空域でも、実は以下のようなリスクがあるかもしれません。

  • 人口集中地区(DID): 地図上ではDIDの範囲が表示されますが、境界線付近など、正確な確認が必要です。

  • 第3者の土地上空: 人の家の真上、私有地、線路、道路など、地権者の許可が必要な場合があります。

  • 送電線やアンテナ: ドローンにとっては非常に危険な障害物です。FISSの地図には表示されない場合があります。

  • 独自のローカルルール: 前述の通り、地域独自のルールが存在する場合があります。

FISSはあくまで安全確保のための「情報共有」ツールです。飛行させる場所が安全か、法律を守れるかは、パイロット自身が多角的に判断する必要があります。

FISSの「具体的な活用術」

FISSはあなたのドローンライフを守る強力な味方!安全に、クリーンにドローンを楽しもう!

いかがでしたでしょうか。

FISS(飛行情報共有システム)について、その役割、仕組み、登録手順、プロのノウハウ、そして陥りがちな罠まで、網羅的に深掘りしてきました。

「登録が必要なケース、不要なケース」 「DIPSとFISSの連携の重要性」 「機体情報の不一致のリスク」 「無線機活用や空域調整の重要性」

これらのポイントを理解することで、FISSは決して「面倒な手続き」ではなく、あなた自身と、周囲の安全を守るための「なくてはならないツール」であることが、お分かりいただけたと思います。

元ドローンインストラクターとして、最後にあなたに伝えたいメッセージがあります。

ドローンは、これまでにない視点から世界を見せてくれる、本当に素晴らしいツールです。しかし、一歩間違えば、大きな事故を引き起こす可能性もあります。

FISSへの登録は、あなたが安全なドローンライフを送るための第一歩です。 「義務じゃなくても登録する」 その小さなアクションが、日本の空全体の安全を守り、ドローンの未来を明るいものにします。

ぜひ、この記事で学んだことを忘れず、FISSを正しく活用し、安全でクリーンなドローンパイロットとして、自信を持って大空へ飛び立ってください。

あなたのドローンライフが、安全で、感動に満ちたものになることを、心から願っています!


◆【動画】名古屋最大級!SKYWALKER自慢の専用屋内練習場を詳しく見る


無料施設見学・操縦体験会に申し込む
厚生労働省公式サイト
国土交通省(無人航空機)
<お問い合わせはコチラ>

Share